脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

もぐ

この間、焼肉食べに行ったんですよ。

本当に美味しかったんですけどね。

好物って聞かれたら、きっとそれ以上に好きなものいくつも出てくるし、ランキングで言ったらトップ10にも入ってないんですよ、焼肉って。

うどんとか、パスタとか、そっちの方が断然好きで、断然よく食べる。

でも、焼肉、好き。

敷居が高いというか、リッチというか、そんな料理だと思うんですよ、肉焼くだけなのに。

食べるアトラクションみたいで楽しいって言ったら笑われたけど、気分は遊園地、待ち侘びた小学生みたいな佇まいで紙ナプキンを首にかける。

だってきっと、家でやるには準備が面倒で、洋服の住処になってる私の部屋ではちょっと無理。

必然的に外食になるから、そこで贅沢その1。

あと多分他の料理と違って、わざわざ焼肉って目的だけでその店に行く、居酒屋とかレストランのメニューのひとつに焼肉、なんてそんな豪勢なこと、見たことない、から、贅沢その2。

前提としてまず胃の調子が良くないと、油で全部もってかれて胃もたれする。

元気じゃないと食べることすら危ぶまれるから、贅沢その3。

それに多分だけど、1回目のデートじゃ使わないよね。

2回目でもきっと行かない。

3、4回目になって親しくなってきたらようやく、そういえば焼肉食べたいんだよなって話題に出すぐらい。

そんじょそこらの簡単な関係の上では行けないからハードル高い、贅沢その4。

その上で、この人は焼くのかな、それとも焼かれるのを待つのかな、そういうのを見るのが楽しい。

奉行、みたいな人もいるね、たまに。

ほぉ、と思って見る、でも逆に焼いてみたりするのも好き、別にどっちでもいい、けど、どうするのか、どうしたいのかが気になる、それでどうこう思うわけではない、へぇ、って思う、それだけ。

でもなんとなく、ちょっと一緒にいて楽しい人とか、ちょっと安心できる人とは、焼肉行きたいなーって思うんですよね、別に人を選んでる訳じゃないけど。

とか言いつつ、職場の同僚と急上昇も急降下もしない焼肉アトラクションに行ったりもするから何とも言えないのですが。

明日を迎えたくなくなったら、行くといいですよ、焼肉。

元気になるから。

そういえば、私最近、カニ食べたいってずっと思ってるんですよね。