脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

With me

何を誇らしげに思うか君よ。

何も持っていないから、捨てる物など何も無かった筈だった。

怖くない、腹の足しにもならないものはすべて置いてきた。

愛しき地平線のその先に。

特別ではなく、ありふれた毎日の、明日が来るってそれだけの。

それが当たり前ではなくて、だけれどうっかり隣の君が眩しいと思ってしまった、それすら愛しいと思ってしまった。

日の出のその向こう側で待っているのなら。

そこまで駆けつけよう。

星降る夜を迎えられるように。