脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

永遠なんて存在しない

あらゆる悪意が頭上を飛び交うときに、その悪意をかわいいなって愛でられたら、ようやく大人になれるのだろうか。
だとしたら、しばらくそこには行き着けない気がするし、何しろ君が持ってるその狭い価値観をもっと恥ずべきじゃない?って投げ掛ける側に寄生してる。

 

行間を読む能力が欠如してるんだ、基本的に。
だって君たち、「主人公“僕”が考えてることを書きなさい。」って現代文の問題、忌み嫌って避けてきたでしょう?
使い方を知らないで振り回したら、何だって刃物になるし、それを大剣だって自慢してるのは君の傲りだよ。
そんなことに拘ってないで、生身で戦えるようになれたらすごいことだね、きっと。

 

「愛と時間と5億欲しい」って言ったら、傲慢だねって言われたから、だったらその中で“時間”を選べるくらい優しい人になりたい。
誰かのせいだと擦り付けてしまえる何かを奪われるのはもう疲れたし、だったら自分のせいで後悔したい。
苦労することを未熟だと罵るなら、罵倒される私でいて、そこから見える景色を愛でよう。
といって、心をきつく縛ってる人を守りたいと思うのは、煙たいのかもしれないけれど。
多数派でいることの安心感に浸かりすぎては腐るだけだと思うのよ。

 

擁護したいのは、片手で数えられる程度の大切なものと私自身だけだってのに、それを突き通すのは重たい。
雑音なんかに振り回されないで、だけど、そんな自分も好きなんだろう。
寄りかかる何かを探すより、誰かに寄りかかられて倒れたい、そうありたい。

 

約束されたものが存在しないから、必死になれることを幸せに思う。