脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

それから、胡座をかく。

もし君が、

子供の権利で我儘を許され、

流行りの雑誌を買い漁り、

スカートを折り曲げることに朝の時間を費やして、

誰かを嫌うことに体力の殆どを消費していたのだとしたら、

きっと素敵な女子高生だったのだろう。

すごく優しくて美人なあの子がする悪口ほど可愛いものはないなと思って、そっと彼女に嫌われる。

だからもしあの子がケーキを愛するなら私はチョコミントアイスクリームを愛するよ。

食べたことないけどね。

あの子の生足に汗が伝ったときに、きっと私は蝉を潰してて、そして小さなお墓を立ててるよ。

それで私はそのお墓のことを忘れてお盆だってお墓参りに行ってやらないから悪い大人です。

一通りの未練で大切なものを割ってしまうくらいなら、思い出を美化してよってあの子が笑った。