脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

部屋の角の埃

家賃7万のアパートの3階。

だらしのない服か、下着一枚か、もしくは全裸かで、ベッドに横たわっている真夜中の2時。

予定の何もないまま家にひとりでいるときの滑稽さたるや。

洗濯物は干しっぱなしだし、誰かに見せる予定もないパンツと、少しお高めのランジェリーが交互に掛かっている。

積み上がった本は今にも崩れそうで、だからといってもう本棚に余裕はなかった。

寝て、起きて、ご飯食べて、寝て、オナニーして、三大欲求しか満たしてない人間の底辺。

どうでもよくないことで緊張したいものだね、どうでもいいことばかり積み上げてるから何にも緊張がないのだよ。

ところで自分が一番大変だとか、自分の仕事が一番辛いとか、そう思う人にだけはなりたくないって気持ちだけで何とか乗り切っている今日この頃。

隣の可愛いあの子のパンチラは今日も見れなそうだし、あそこのイケメン君には今日もすれ違わなそうだし、誰かに会おうにも友達ひとり探せやしないから、スッカラカンのまんま脱皮する。

このままいくと孤独死する未来しか見えてこないから、睾丸潰すか子宮壊すかする前に、どうか私に性教育してくれ。