因果律
駅のホーム、電車を待つ。
私。
昨日はとうに過ぎ去った。
自分が可愛くて仕方がない人類。
誰しも自分の為でしか生きていない筈なのに慈善活動に精を出す。
愛されたい人が列を成す。
寂しいと嘆き出す構ってちゃんが後を絶たない。
都合の良い方向でしか他人のことを良い人と言えないからこそ他人の痛みなんて結局のところ理解し得ない。
みんな何処か異常なんだよ、どっかおかしいの。
壊れてるんだよ、何かが欠けてるけれど、欠けた何かなんて探せやしない。
私を見て!誰か私を認めて!
そんな声がありとあらゆるSNSから聞こえてくる。
あの時描いた水面は今を引き寄せる。
もっと前から出会っていれば良かった、もっと早く気付いていれば良かった。
後悔はたくさんのifを連れてくる。
もしかしたら、の未来なんてないのに。
だけれどきっと、あの時あなたと出会っていたら、大切すぎて手が出せなかったかもね、そんなこと、知らないけれど。
今の私に価値があるなら、今の持ち得てるものを零さずに抱き抱えるべきだ。
大して、出来損ないなものですが。
もう我儘なんて言わないから、どうか最後にはここまで帰ってきてくれさえすればいい。
いずれ、私はその場所から失せるのだから。