脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

吸った空気に咽る。

たったさっきと今と、何も変わってないのに変わった気になる。

数秒前と、成長したことなんて、ひとつも。

だけど、なんだろうね、あぁ、一年こうだったな、今年はこうしようか、なんて。

ちゃっかり挨拶なんてして。

最後くらい、最初くらい、なんて託けて贅沢してみたり、こんなときにそんなもの食べてんじゃないよって、マックのポテトが恋しい。

キリスト教から仏教なんて、目まぐるしく宗教変わったって、コンビニの明かりは今日も24時間。

残り物のクリスマスケーキは安っぽいスポンジの湿気た香り。

一人で食べたってな、資源の無駄遣い。

でもきっと、一緒にいられたらそんなことすらおいしかったよね。

そんな私だって、書初めはするし、元日は墓参りに行く。

テレビを回したらどこも華やかだから、こんな日だけは毛布に包まって静かに眠ってたい。

冬の朝は寒くて凍えるから、誰かの声が聞きたい。

どうぞどうぞ、おみくじに今年の運勢なんて任せてみてください。

私は都合のいいことしか信じないから、神様になんて頼まないよ。