脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

胡蝶の夢

昔者荘周夢に胡蝶と為る。

栩々然として胡蝶なり。

自ら喩しみて志に適えるかな。

周たるを知らざるなり。

俄然として覚むれば、則ち蘧々然として周なり。

知らず、周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるかを。

周と胡蝶とは、則ち必ず分有らん。

此を之れ物化と謂う。

 

 

 

私は私の世界を何時までも殺せないでいる。

夢も現も、たったひとつの願いのままに、少しの波紋を呼び寄せながら揺れ動く。

私は蝶を潰したい。

それでも惨めに生きている。