木漏れ陽
宇宙から自分を見下ろした。
何の味もしなかった。
夜の海は映えると思う。
少しの寒さが心地良いから燃やした炎を投げ捨てる事にした。
期待しない、期待しない。
何を言っても無駄だから、そんな労力使ってやらない。
私の発言は、私の発言が求められている、聞いてくれる場所ですればいい。
そんなことより多分生肉を食べるのに忙しないから。
足跡を残した証拠を見つけるのに勿体ぶってるから。
どうしようもない。
ここでなくてもいい。
組織に依存する事ほど惨めなことはないね。
誰に何を思われなくてもいい。
私の静かな台詞に寄り添う細やかないくつかの添え木があれば。
私は木陰で休む事ができよう。
あとはぜんぶ、まとめてぜんぶ、海の底に沈めてきたって。