脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

舞台役者

一般市民、僕は名もない一般市民、害なんて一切ありません。

テンプレートみたいな笑顔。

しっかり貼り付けて「そうだね」って言う。

客観性が失われていく主観の相討ち。

自分本位でごもっとも、誰も自ら泥水なんかにゃ飛び込まない。

勝手ばっかりしている暴君、それに平伏す平民、一揆が始まったって文句も言えない、主観でしか生きられないのは誰だって一緒。

 

涙なんかで感情の起伏度合いを量るんじゃねぇ。

摩耗されていく感情に、きっと心中燃え盛ってお有りなのに、そうやって思い通りにならないからって駄々捏ねて許されるのは小学生まででしょうよと言って、痛みを客観視する。

僕じゃない、僕なんかじゃない、これは誰かのどこかの痛みだ。

悲しいとか苦しいとか、思ってしまったら烏滸がましいと思って、おい、他人の決めた事にえらく感傷めいておられるな。

無粋極まりない流動。

流されるな、流されるな、お前はお前だ、そうだろう。

無責任です、そんな言動、責任転嫁。

関係は一切ございません。

 

推奨なんてできないから何にも属さない体でいる。

本人を目の前にして言えない貶しは悪口だし、本人の口から聞いていないことは噂だと思って咎める。

何に対しても完璧を求めていたら人間性が失われるね。

初めての私くらい、もっと間違えていましょうよ、ままならなくていいじゃないの、ごめんなさいって一緒に謝りに行きましょうよ。

他人に対する想像力が基本的に足りていないが故に、可哀想な自分ばかりを露呈する脳無し。

相手の視線が頭から抜けている。

相槌を打たせる相手を間違えるな。

陣営を囲えば満足であるか。

それはそれとして伝染病を持ち込むな。

人の居場所を奪うより、幻想を見せることを選んだ同士よ。

君は私の肩を持たない、別の分岐点を進む。

それが悲しいからって縋ったりしない、分かってたって頷いてひとり。

一流の役者ってもんは、舞台を降りるまでその仮面を外さないものさ。