昔、憎いと思っていたあの人や、ぼんやり好きだなぁと思っていたあの人が、今日も変わらず見知らぬ何処かで生きているという事実。 そのそれらが何となく愛おしいと思う。 何れ消え行く消え去る命とりどりの縁そのものに、なして生涯永遠と名付けることが出…

きっと僕らは歪んでいた。 そしてそれに気づかずに、1Kの一室に寝転んでいた。 その補正のかけ方も分からないし、きっととんでもなくそれだけで世界が構築されていた。 ひとこと、言ってくれたら良かった。 そのひとことの為にたくさんの時間と精神が犠牲に…

暫くずっと、書かないようにしていた、それは、時間的猶予の無さが半分、故意的にそうしていたことが半分。 それは、少しだけ、何かを伝えるだとか、考えを述べるだとか、そういうことについて、不安を抱いたからだ。 ずっと、誰かを、何かを、好きと言うこ…