脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

2021-01-01から1年間の記事一覧

すれ違ってすらいない。

会おうとしたって会えなかったら、そんなのは、あなたの中で死んでるのとおんなじことだよね、っていうのは僕の持論。 感情の起伏に疲れるから、一直線でいたかった。 上るのも、下がるのも、体力の消耗が激しいから、自分の為にならないと、世界を卑下して…

情報網

明後日の方向を向きながら、古本で買った太宰治を読んでいた。 行間を読む能力が欠如した果てに、結果ばかり先走って、結局それでって聞くばかりで、分からないでいる選択をしたものから問いかけられている事を解かろうとしない。 で?だから?結局なに? ど…

メンタル・ギャル

嫌なことがいつあってもいいように、ポッケの中にチロルチョコを忍ばせとけ、ってエッセイを読んだことがある。 私はチロルチョコの代わりに心にギャルを飼うことにした。 金髪のルーズソックス。 キティちゃんサンダル履いて、パンツ見えそうなくらいのミニ…

僕の楽園

「あんまり死ぬのを怖がるとな、死にたくなっちゃうんだよ。」 テレビから流れる夏の海と拳銃。 沈まっていく生と死の彼方に、赤い花弁を散らつかせた。 「ソナチネ」が公開された年に、私はまだ生まれていなかった。 ある人は、人が欲している言葉を発して…

死人に口なし

チケット2枚分でお一人様。 なんたって、広々使えるし、荷物だって、置けちゃうし、別に、寂しくなんて、ないし。 青空天井のガチャみたいな、そんな、運試し。 おはよう、今日の運勢は空模様、黄色のハンカチで良いことあるかも。 だから、そう、会えたらラ…

砂時計

膝を丸めて本を抱えた。 何を犠牲に支払ったか君よ。 何を犠牲に何を得た。 何を天秤にかけて何方を選択した。 渇く、それでも、渇いている。 飢えているのか、枯渇しているのか。 不平等に、残酷に、嘲笑って。 知識ばかり得ていたって、世界はひっくり返ら…

本棚

平行でない仕切り。 重さに耐えられなくて歪んだらしい。 陥没するのも時間の問題だった。 苛々させながら自慰行為。 捌け口を探していた。 感情にはじめまして、みたいな、質素な食事。 とうとう人間を手放したらしい。 頭でっかちにばかりなっていくから、…

木漏れ陽

宇宙から自分を見下ろした。 何の味もしなかった。 夜の海は映えると思う。 少しの寒さが心地良いから燃やした炎を投げ捨てる事にした。 期待しない、期待しない。 何を言っても無駄だから、そんな労力使ってやらない。 私の発言は、私の発言が求められてい…

With me

何を誇らしげに思うか君よ。 何も持っていないから、捨てる物など何も無かった筈だった。 怖くない、腹の足しにもならないものはすべて置いてきた。 愛しき地平線のその先に。 特別ではなく、ありふれた毎日の、明日が来るってそれだけの。 それが当たり前で…

だから私は何も言わない事にした。

無表情で感情を読み飛ばす指先。 (だから私は何も言わない事にした。) 理解を得られる筈も、吐露して楽になれる筈もないと知ってる。 (だから私は何も言わない事にした。) 喚いて激怒したり泣いて悲しむ事より、飲み込んで黙っている方が傷付かないで済…

麻痺

感情の吐露。 悲しいとか悔しいとか寂しいとか苦しいとか。 殴って痛いって跳ね返って壊れる。 諦めてしまって呆れてしまってそのまま消化、消化不良の胃液が逆戻り。 慣れきって化粧も落とさず転た寝、明日任せ。 期待しないばかりで間違えない。 またやっ…

負け犬の遠吠え

負けてばかりの人生でございました。 高校受験は第一志望には受からず、後期で滑り止めの女子高へ。 本当は共学に入りたかったとか、当時の私は嘆いていた。 センターはボロクソで、ここでも第一志望には受からず、大学ではなく短大へ。 私立大学なんて行く…

Bella mia fiamma

腹が減って極限を迎えた頃にはもう動く事すらままならないように、究極地を突破した思考の末には、誰かに頼るとか、声を上げるとか、人に伝えるとか、そういう限界点をとうに超えているから、死に至る病。 即ち絶望。 こうして何らかを発している内はまだ元…