脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

本棚

平行でない仕切り。

重さに耐えられなくて歪んだらしい。

陥没するのも時間の問題だった。

苛々させながら自慰行為。

捌け口を探していた。

感情にはじめまして、みたいな、質素な食事。

とうとう人間を手放したらしい。

頭でっかちにばかりなっていくから、隔壁された白の下で右手だけを消費する。

消耗されていく。

これから生きていく中で今が一番若いってのに、どこにも行けず、何にもなれず、体はずっとぬいぐるみの綿みたいに漂っている。

あーだのうーだのしか言わない機械人形。

よくも笑っていられたな。

木漏れ陽

宇宙から自分を見下ろした。

何の味もしなかった。

夜の海は映えると思う。

少しの寒さが心地良いから燃やした炎を投げ捨てる事にした。

期待しない、期待しない。

何を言っても無駄だから、そんな労力使ってやらない。

私の発言は、私の発言が求められている、聞いてくれる場所ですればいい。

そんなことより多分生肉を食べるのに忙しないから。

足跡を残した証拠を見つけるのに勿体ぶってるから。

どうしようもない。

ここでなくてもいい。

組織に依存する事ほど惨めなことはないね。

誰に何を思われなくてもいい。

私の静かな台詞に寄り添う細やかないくつかの添え木があれば。

私は木陰で休む事ができよう。

あとはぜんぶ、まとめてぜんぶ、海の底に沈めてきたって。

With me

何を誇らしげに思うか君よ。

何も持っていないから、捨てる物など何も無かった筈だった。

怖くない、腹の足しにもならないものはすべて置いてきた。

愛しき地平線のその先に。

特別ではなく、ありふれた毎日の、明日が来るってそれだけの。

それが当たり前ではなくて、だけれどうっかり隣の君が眩しいと思ってしまった、それすら愛しいと思ってしまった。

日の出のその向こう側で待っているのなら。

そこまで駆けつけよう。

星降る夜を迎えられるように。

だから私は何も言わない事にした。

無表情で感情を読み飛ばす指先。

(だから私は何も言わない事にした。)

理解を得られる筈も、吐露して楽になれる筈もないと知ってる。

(だから私は何も言わない事にした。)

喚いて激怒したり泣いて悲しむ事より、飲み込んで黙っている方が傷付かないで済む。

(だから私は何も言わない事にした。)

文句や疑念を垂れたところで、それを上回る圧力で、ネガティブ思考の突き放しを受けるに決まっている。

(だから私は何も言わない事にした。)

如何に傷付かないでいられるか、被ダメージを最小限にしていられるかを念頭に思案。

(だから私は何も言わない事にした。)

衝突から、身を案じて逃げ回って見て見ぬ振りをしている。

(だから私は何も言わない事にした。)

経済的金銭目当てか、若しくは都合のいい暇つぶしか、空白の穴埋めか、はたまたそれ以外に何があるんだろうか。

(だから私は何も言わない事にした。)

あげた分の感情や物理的品物や、それら含めた何かしらが返ってきた試しなどは一度たりともなかった。

(だから私は何も言わない事にした。)

何処で誰といるのか、普段何をしているのか、まるで私的時間に組み込まれていないから知りやしない。

(だから私は何も言わない事にした。)

そもそもきっと、心の何処かで会いたくなかったのだろう。

(だから私は何も言わない事にした。)

君が君である理由、私が私である理由は一体何だ。

(だから私は何も言わない事にした。)

君は私を好きじゃない。

(だから私は何も言わない事にした。)

それでもずっと、今でもずっと、好きだった。

(だから私は何も言わない事にした。)

麻痺

感情の吐露。

悲しいとか悔しいとか寂しいとか苦しいとか。

殴って痛いって跳ね返って壊れる。

諦めてしまって呆れてしまってそのまま消化、消化不良の胃液が逆戻り。

慣れきって化粧も落とさず転た寝、明日任せ。

期待しないばかりで間違えない。

またやってしまったって思わなくて済むように。

悪い事からは都合良く目を逸らす。

とてもとてもご機嫌で。

 

ドブガチャばかりの課金ゲー。

二番目の曲。

会えたらラッキーな星座占い。

余った晩飯。

静か過ぎる夜。

 

負け犬の遠吠え

負けてばかりの人生でございました。

 

高校受験は第一志望には受からず、後期で滑り止めの女子高へ。

本当は共学に入りたかったとか、当時の私は嘆いていた。

センターはボロクソで、ここでも第一志望には受からず、大学ではなく短大へ。

私立大学なんて行くだけの経済的余裕も、無駄に受けるだけの受験料も、私には御座いませんでした。

学歴だけで評価された職員雇用の合否は、仕事の出来などに構いはしなかった。

10年続けた舞踊では、同期が表彰される傍ら、ついぞ表彰の台には立てなかった。

部活で何かを残すこともなければ、早かった足も、ゴールテープを切ることはなかった。

 

何をしていても、どんな事柄にも、上位互換がいる。

どんなに成し遂げようとしても、決して一番などにはなれない。

そして勝ち続けてばかりいる人には、君らには分かんねぇだろうなぁ、等と思いながら踏み込むだけの地面を蹴っている。

分かってくれるな、とも思ってる、分かってたまるものか、これは負け犬だけの感情だ。

負けているからと言って、人生が面白くないかといったらそれは決して比例しない、寧ろ、そこからの方が面白かったりするから、だからこそ、分からせてやるものかと思ったりする。

きっと一番には一番の苦しみがあって、そして私に対してそれでまだ飽き足らないのかと思う人もいるだろうけれど、そんなものは個人という頑固さの中では無力だ。

 

分からない。

誰かの苦しみであったり、何処かの苦しみであったり、私には分からない。

ただ、私の目前の苦しみの中でしか物事を語れない、別の角度からの見え方なんて想像でしかない。

だからぶつかる、想像だけでは優しくなれない。

でも想像はできる、そうか、と、聞き入れる事はできる。

だからこれは私一個人の意見だと思って聞いてくれ。

 

勝ってばかりのお前らの、脳みそなんかに興味はないし、溶け切った頭に花でも植えて、ものの見事に散ってくれ。

Bella mia fiamma

腹が減って極限を迎えた頃にはもう動く事すらままならないように、究極地を突破した思考の末には、誰かに頼るとか、声を上げるとか、人に伝えるとか、そういう限界点をとうに超えているから、死に至る病

即ち絶望。

こうして何らかを発している内はまだ元気、ソイツは人のカタチを留めているもの。

 

反芻する。

人生面白い方にしか転ばない。

人生面白い方にしか転ばない。

人生面白い方に幸せ。

人生幸せ。

生きていれば幸せ。

生きていれば幸せ?

生きている事は幸せ?

生きている事には何の価値もない。

生きている事に何の価値もない。

生きている事それ自体には何の意味もない。

生きている事。

明日生きている事。

死んでない事。

死なない。

死なないで。

死なないで生きていれば会えるから。

あなたに会えるから。

不自由に。

不器用に。

 

私は別に、真っ白なTシャツでナポリタン食べてもいいと思うし、流れるプールの流れに逆走して泳いでも良いと思うんだ。

そうしている事が普通、ってなんだろう。

誰かに頷いて貰えることは、裸足で路上を蹴る事より楽しい事か。