脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

まばゆい普通が続いていく

毎日がとても退屈だった。 毎朝決められた時間に起きて、たまに早かったりするけれど、冷凍のご飯をチンして食べて、身支度整えて、余裕があったら二度寝して。 同じ時間の同じ車両に乗れば、何人か見知った他人の顔が並んでいたりしていて、駅について職場…

抱き寄せた腕は空を切る。

死ぬほど辛いことがあるわけでもなく、生きたいと思うほど幸せで楽しい何かがあるわけでもなく、怠惰に惰性で、現状維持で毎日を過ごす。 将来性を気にして明日をどうだと言ってはみたけれど、そんな未来、見えてこないからそれでいいさと思っている。 捨て…

誰からも愛されないようなものを愛したい。

例えば抜いても生えてくる庭の名もない雑草。 例えば小さくて着れなくなった服。 例えば台風の日の空模様。 例えば踵の折れたピンヒール。 例えば切れかかった安蛍光灯の灯り。 血の繋がりというものに、果たしてどれだけの価値と意味があるのかが、昔から分…

免罪符

本気で守りたいものとか、自分より大切な人とか、命にかえても突き通したい事や手にしたい何かがあったら。 安心して愛せる人がいたならば。 もっと懸命に生きられるのかもしれなかった。 後ろ盾なんてものが存在しないから、いつ終わってもいいと感じている…