絶望に愛に生きて
安酒で喉を潤す。
色褪せた夢だけが目の前を過る。
桜にファックしたから君は天国に行けないよって悠々と歩く黒猫。
脆弱さ故の甘さ、いい加減、ウイスキーのボトルで殴られるぞ。
君といられるなら、そこが安らぎの地だろうと死地だろうと良かった。
励ましてくれ、慰めてくれ、話を聞いてよ、降り掛かるたくさんの声。
明日の話なんて今の私には早すぎる。
今日にだけ眠らせてほしい、新宿の空に浮かぶ星。
僕の心境、私の居場所、お構い無しに時間だけが過ぎる。
自殺の方法を調べると一番最初に出てくるのが相談ダイアルだから自殺志願者が減らない。
心臓の音を止まらせるだけのことにこれだけの苦労。
意味のある生を消費しているのか、どこもかしこも10万キロの旅に出掛けて心肺蘇生。
安い栄養だけでできている私の体にそろそろ読点をつけたいと願って積み上げた本の数。
ありがとう、そして、おやすみ愛の墓。