脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

月並み

満身創痍で100%の悪意を以て、 憎めた方が少なくとも優しかった、 中途半端に良心なんてものを置いてしまっているから傷ついた顔ひ とつ受理されない。

年齢だとか、性別だとかで、 許されたり許されなかったりすることに対して、 酷く恨めしいと思いながら、甘ったれている、 皿に盛られた耽美な毒のよう、 そこに置かれたら食べなければならない、 艶やかな色彩に美味しそうなんて漏らさなければならない、 客観的な目線を否応無しに享受するしかない、純真な差別。

価値や魅力諸々を経時的なものだとか、 意思思考と無関係なものだとかで定めてしまうのは、 何と安直で安価なことか、そんなものを赦すな。

捨てられた子犬のような顔で雨に打たれたところで、 鬱蒼とした醜さでは見向きだってされない、 だから言ったじゃないか、私には不釣り合いであると、 それらは自身には救えないものたちであった。

冷ややかなもの、他人だからどうでもいいと言った情と情の隙間、 見えている色が違うから、好き勝手出来るとは良く言ったものよ。