罪
人の心に残り続けて、その人を殺し続けること。
誰かの人の心を掴んで離さないその粘着質な記憶。
言葉、誰もが持ち得る一定の価値観。
心を侵食し続けたら、いつかは腐敗するのだろうか。
内側からじわりと広がる痛みさえ、君のものだと固執する。
君の匂い、私の記憶。
抱き締めたところで温度のない骸。
どうやったって真っ当に生きられないなら、抱えた荷物ごと燃えて消えてしまえ。
それほどまでに、弱く、難しい。
タバコ、香水、柔軟剤、照明の暗さ。
不安を隠し続ける為の大洪水。
ずっとここにいてよって、言えないもどかしさ。
時と共に変化する様々なこと。
巣食って蝕まれるなら最後まで。
どうせ永遠なんて、叶わないさ。