脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

セックスしたいと恋人欲しいは同義ではない。

風が寒さを連れてきて、多分風力発電は捗るだろう。

まだ二ヶ月も先のクリスマスソングが流れはじめて、だけど二ヶ月なんてあっという間。

今年も世間の浮かれ具合から取り残されて今年を終えるんだろう。

だって私からはバニラビーンズの香りはしない。

 

誰かを好きになった瞬間から、孤独になるようなものだよ。

飛んで会いたい人がいる限り、孤独という言葉はこの世界から消えない。

普段はそれを隠しているものだ。

言えないことこそ真実だったりする。

無限に食べ続ける行為が、そうしなければ生きることさえできないこの体が、時折面倒くさいと感じるように、誰かに会いたいと思って会いに行くのはそれでも面倒くさい。

だけれどそれでも会いに行きたい人がいるならばそれが好きと想う相手で、会いに行って殺される覚悟があるならばそれが愛だと思う。

例えばカーラジオからかかる音楽に、ふとした風の運ぶ匂いに、すれ違う人に、そうして一人でいるときに相手を感じて、いざ会ったらそんな甘ったるさも忘れて感情の波による暴力を受け続けるような、そんな感じ。

それが恋愛だと思う。

ところで私は意味のないことが好きだ。