2021-05-15 本棚 平行でない仕切り。 重さに耐えられなくて歪んだらしい。 陥没するのも時間の問題だった。 苛々させながら自慰行為。 捌け口を探していた。 感情にはじめまして、みたいな、質素な食事。 とうとう人間を手放したらしい。 頭でっかちにばかりなっていくから、隔壁された白の下で右手だけを消費する。 消耗されていく。 これから生きていく中で今が一番若いってのに、どこにも行けず、何にもなれず、体はずっとぬいぐるみの綿みたいに漂っている。 あーだのうーだのしか言わない機械人形。 よくも笑っていられたな。