脳がない!

カリソメの体でしか生み出せないものたち

通りすがりに笑う

私は日本語が好きだけれど、だったら他の言語を知ってるのかと問われて何も答えられないから、結局のところ住めば都みたいなものがあるんだと思う。 いや、でも、好きよ、と言うよ。 そうして落とした言霊のひとつが波によって広がって蔓延していく様を表現…

映画館で眠る

そのうちOLみたいな天気の話なんかし出すのかななんて未成年のときは思ってたけど、するね、天気の話。元々中身のない世間話なんかで気なんか回すようになったら仕舞いだよって、きっと当時の私なら言ったけど、いやでもそれすらもう曖昧で分かんないね。 過…

それでも、

4月がお目覚めになりまして、私も社会人2年目を迎え、そこに焦燥感が吹き荒れて、桜が咲く前に散り散りになるようなそんな気候の中で毎朝を受け入れております。 愛も言葉も想像も、夢のような甘さや語られるような優しさなんかでできてるんじゃなく、肉体を…

永遠なんて存在しない

あらゆる悪意が頭上を飛び交うときに、その悪意をかわいいなって愛でられたら、ようやく大人になれるのだろうか。だとしたら、しばらくそこには行き着けない気がするし、何しろ君が持ってるその狭い価値観をもっと恥ずべきじゃない?って投げ掛ける側に寄生…

自分を売ること。

目に見えて起こっていく変化を前にして、目に見えない小さな変化を心の底で大事に育ててる。枯らさないように、少しでも、高く。 人と向き合ったときに、その人がどんな人で、どんな経験を積んできて、この先どんな付き合い方ができるか、みたいな嗅覚は、人…

記憶に残る為にはどうしたらいいか、という果てしないテーマ。

同情を愛だと勘違いしてる彼女の手助けはしたくないって気持ちだけが私を死なせない、夜。不幸せそうな言葉の羅列で身を纏って、自慢話で顔を上げるのが好きで可愛かったのね。だから私が死んだら貴女が幸せになれるって、知ってる。そういう人だったよ、昔…

おとなこども

同じ嗜好で知り合った女の子が個展を開いて、髭が生えなくて悩んでるロン毛の野郎が自分の曲を売り出してる間、私は世界をきっと嫌いでいる。生命感の溢れる人ほどフィクションに見える感覚。一時間半で変わる同じ景色をあと何回見たら、私の世界を好きにな…